百鬼夜行と暴走族 弍



「んな甘いこと言ってたらああいう甘ったれが増えてどんどん堕ちていくぞ?そろそろ自分で気づくべきだろ?認められるにはどうすればいいか。認められたいんならまず態度を改めるべきだ。それにはきっかけが必要なときもあるがな。お前らより五つ六つ上か…もう気づかねぇといけねぇ年だと思うぞ?」



何とでもないように煙をふかすがすごいことを言っている



なら、暴走族何でしてるんだろ?



そんな疑問がわいた



「何で俺ら暴走族なんかしてんだ?」


涼が獅蛇に答えを求めるように問う


何故、暴走族とは関係ない獅蛇に聞くのだろう



「んなもんアタシが知るかよ。…確かに最初は疑問だったぜ?仲良いなら良いでつるめばいいが、そっからなんで"暴走"につながるんだってな。……目立ちたいんだろ?どうせ高校卒業したら暴走族も辞めるみたいになってんだろ?そっからでいんじゃね。卒業と引退したと同時に餓鬼から大人になれば…今のうちに目立って楽しんでいい思いしとけ」


そうすりゃ満足するだろ、と笑った時に宵美か現れた






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