百鬼夜行と暴走族 弍



「あ"あ"あ"……」


「どうしたの?」



あれから数日、琉威たちが本家に来ていたが獅蛇もやって来るなり十六夜の前に倒れ込んだ


「何でもねぇよ……」


「だってここ最近元気ないじゃない」


「…」




元気ねぇんじゃねぇんだよ



十六夜の心配を手で払いのけてふて寝するかのように手を頭の下に敷いた



こっちの気も知らねぇで









「百鬼夜行に着いていくから、悪いんだけどお願いね」


「はっ!」


それが琉威たちの送りだと気づいた獅蛇は思い切り十六夜を睨んだが軽く微笑まれてかわされた




前と同じように送っているとざわざわし始めた。琉威たちも不思議がっているが何か分からない。その時、何人かの男が




「あっ、獅蛇さん!」


「ずっと待ってたんスよ!?」


「でもやっと来てくれた!約束通り、弟子にしてください!」

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