百鬼夜行と暴走族 弍
「獅蛇、今日は私も行くからね」
「……ちょっと待てよ。行くならアタシはいいじゃねぇか」
「獅蛇と行かないといけない場所があるの」
あれから何日も会うが何とかかわしていたがそろそろ限界だ。きっぱり断らないと、いや断っているがしつこすぎる
「おい行くぞ」
獅蛇に促され、琉威たちは十六夜と本家を出る。十六夜が琉威の横に来て少し屈んで問うた
「獅蛇、最近どうしたの?」
「うん?何か獅蛇の弟子になりたいってやつが何人か居て会うたびに弟子に弟子に!って言って来るらしい。俺たちも前見たんだけど、結構しつこかった…」
前を歩く獅蛇に聞こえないようにこそこそ話していた十六夜と琉威。十六夜は何故、最近獅蛇があんな面倒くさそうな態度だったか把握した
……獅蛇が一番、嫌いというか、苦手な類いだ