百鬼夜行と暴走族 弍



「あー、面倒くせぇ。好きにしろ」



ここまで慕ってくれるのをこれ以上無下にするのも駄目かと判断した獅蛇はとうとう折れた



何か困ったらいろいろ都合良いし…



「よっしゃー!」

「やっと合格だー」

「嬉しいっス!」



チャラくて素行も悪いが3人の笑顔を見ると何にも言えない。今日の所はもういいだろう、と十六夜が一緒に行く所があるというのでそちらに向かおうとしたのだが…



「あー、獅蛇さんっ。実はこいつらも弟子になりたいって!」


「俺らの後輩なんす」


「是非入れてやって下さい!」



頭を下げた3人の後ろにはいつの間にか10人程度のこれまた強面、チャラいなど似たような男たちが居た


「はっ…」


「「「しゃーっす!!」」」



呆気にとらわれている獅蛇をよそに男たちは笑顔で挨拶をする


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