百鬼夜行と暴走族 弍
考えてると十六夜さんの下りるよ、の声を合図に大蛇も下りていく
着くと十六夜さんに下りていいよ、って言われたから下りて辺りを見渡した。上から見るよりも何て言うか…壮大
草原なのに痛くなくてふかふかして気持ちいい
草原、湖、桜だけは人間の世界にはあまりなさそうな綺麗な所だ
十六夜さんについて行くと湖の縁についた
すると十六夜さんは雪駄と足袋を脱いで裸足になって、刀を抜いて地面にそっと置こうとして止まった
どうしたのかな、
「琉威、これ持っててくれるかな?」
と両手で刀を持って差し出してきた
「え、いいけど、何で?」
「いいからいいから」
「?わかった」
重いよっ
手渡されたけどふらつくから刀を地面につけて支えた
十六夜さんこんな重いの軽々と片手で扱うんだ