百鬼夜行と暴走族 弍


「大蛇!総大将と十六夜様は!?」



総大将が帰ってくるまで待て




ーーーー..............


あれから何十分経ったのか



大丈夫かな、そんな心配をしていると


ガラガラ


玄関の開く音がした



「帰ってきた!」



ちょっと待ってると


「「「十六夜さん!!」」」


「「「十六夜様!」」」



肩から大量の血を流してぐったりしている十六夜さんを抱えている天堂さんが広間に入ってきた


「十六夜さんっ、大丈夫!?」


傷口にさわるかもしれないのに、辛いはずなのに俺の大きな声に



うつろな目をあけてすこしだけ微笑んで



「だ、大丈夫よ。みんなありがとう」


と弱々しく返してくれたと思ったらフッとその綺麗な目を閉じてしまった








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