百鬼夜行と暴走族 弍
その日の夜、
俺はまだ完全に治ったわけじゃないからやめよう、って言ったのに...
「女神ぃぃ、大丈夫かぁぁぁ!?」
本家の前まで来てひとり叫んでるバカ
.........もとい、涼
「うるさいよ!」
「十六夜さんたちに迷惑だよ」
「やめろって言っただろうが」
皆の制止を聞かずに来てしまった
はあ、俺も十六夜さんの顔を見たかったていうのもあるから強くは止められなかったけど
ちょっとすると玄関が開いて中から笑ってる十六夜さんが出てきた
「あ、いらっしゃい」
顔色もいいし、いつもの綺麗な笑顔だ
「女神ぃぃ、ああ貴女の身体に傷がついてしまったのか!」
たぶん皆の心のなかは
バカか.........