百鬼夜行と暴走族 弍



次の日の昼前、土曜日



石段を登ってると話し声が聞こえてきて姿を現したのは


「お、どうかしたか?」


「おはようさん」



前鬼と着物をはだけさせて上半身裸で汗だくな十夜だった



「おはよう、十六夜さんに会いに来たの」


「十六夜様?」


「十六夜様なら朝早くから烏丸と出掛けてるぜ?」



烏丸と?朝早くから、か。やっぱり忙しいのか




「そうなんですか?」


「おー。なんでも調べたいことがあるとかなんとか、」



そうなんだ、やっぱり何かあったんだ。
毎日来るのはやっぱり迷惑かな…










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