百鬼夜行と暴走族 弍


涼は十夜にくってかかる


「ほんとに一人で行かせたのか!?」


「仕方ねえ!!俺たちでさえ関係ないと言われたんだ、お前らには尚更関係ねえ!」


「っ!」


十夜が本気で怒ってる、妖力が溢れだしてるのか何か、近づけない


怖い…近づけない



「ちっ!」


十夜は胸ぐらをつかんでいた涼の手を払いどけ広間を出ていった


 

一気に静まった広間




「悪ぃな、」

天堂さんが苦笑いで頭を下げた


「百鬼の中では十夜が一番、十六夜を慕ってるんでな、十六夜が絡むとどうも熱くなっていけねえな」


首の後ろに手をやり、上下に擦ってる




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