百鬼夜行と暴走族 弍


それより少し前


「やっぱり遅ぇな」


もう夜だ、一日戦っていることになる



琉威たちは帰らずにずっと屋敷で待機している



「百ノ目、ちょっくら荒れ地に一つ目飛ばしてくれ」



と、天堂が言ったかと思うとたくさんの目がある茶色い大きい妖怪が一つ目を飛ばした



「どうするんですか」



「ん?お前らも気になるだろ、様子をみる」



「十六夜さんの状態が見れるの!?」



「ああ、だが話はできねえし助太刀はできねえがな」



琉威たちは少し安心した


どんな状態かはわからないが姿を見れば安心するだろう



目が映し出したのは


「っ!」



見るも無惨な死体の山、そして白夜叉と化した十六夜だった








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