百鬼夜行と暴走族 弍


獅蛇が岩から下りてきて十六夜の後ろに立ち、小声で


「見張られてるな、」


「え?」


「アタシたちの上にいるちっこい目玉。天堂の指示だろう。お前をどこまでも溺愛しているらしいな」


「そうだったの」



気づいていない十六夜にため息を吐き、



「まあいい。雑魚はアタシがやってやる。お前はあいつを倒すことに集中しろ」


「ありがとう」


獅蛇が現れたためか不思議と力がわいてくるのだ


いけるかもしれない、という自信が十六夜のなかで生まれた



「話は終わったか、白夜叉とは戦えなんだがまあいい、ゆくぞ」






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