百鬼夜行と暴走族 弍
「ん、...あなた」
「気づいたか、......あんまり無茶するなよ。ワシはお前と夫婦になってからも心配かけられっぱなしじゃ」
天堂の胸に顔を預けている十六夜の身体を抱きしめた
だが、傷を負っているためやんわりと、だ
衣一枚とて身に纏っていない互いの身体は湯の温もりと互いの体温で気持ちよかった
「十六夜......」
天堂は十六夜に深い接吻をし、十六夜は天堂の背中に手を回す
一時を味わうと十六夜は吸い込まれるように目を閉じた
「元気になったら...覚悟しとけよ」
綺麗になった十六夜を抱き上げ風呂を出て身体を冷やさないように急いで夜着を着せ、自分も着流しを着て夫婦の部屋へ向かった