百鬼夜行と暴走族 弍
「ふむ、早く来い。そなたがおらぬとつまらぬ」
打ち解けたけど、やっぱり十六夜さんが居ないと駄目か。そりゃそうか、今まで敵として対峙してきたんだし、十六夜さんに対して、皆に対して後ろめたさとか感じるよね
「桜見に行きたいんです」
「あるではないか、ここに」
「ううん、別の場所の...」
俺をみて笑う十六夜さん。
…その笑顔で分かった。たぶん俺と出逢った寺の
「俺たちも行く!」
「うん、行きましょうか」
先に歩き始めていた十六夜さんと璢美苓についていく
「どこに行くのだ?」
「着いてからのお楽しみ」
気分は最高だよ
だって俺だけが知ってるんだもん