死にたがりの魔法使いくんと死神ちゃん
「ふむ。この条件ならば互いによかろう」
魔王が、机の上の書類に目を通しながら呟く。
国民たちに説明やらを終えた私たちは、城の中に戻って来た。
今は応接間で魔王とキングが机を挟み、向かい合わせに座っている。
「まさか、下界と同盟を組む日がくるとはな」
書類にサインをしながら、魔王が信じられない、とでも言うかのように呟く。
「お互い協力していけば、より良い関係を築いていけると私は思っているよ。それにこうして同盟という名目があれば、互いに大きな争いは避けれるだろう?」
キングもまた、サインをしながらにっこり笑う。
「…ふむ。では、これからもよろしく頼むのだ、キング」
「もちろんだよ」
ついに、下界と魔界が同盟を組む日が来たのだった。
このことが今後どのように各々の世界に影響していくか、楽しみなとろだ。
こうして今回の一連の事件は、一旦幕を閉じたのだった。