死神の羨望


報われた気がした。
生きた心地がした。


けれども、人を殺す度に、自身が更に決壊していくのを感じる。


もともと酷い顔つきをしていたのだ。


――ああ、だから。



「これを着ろ」


思えば、あれが彼女との唯一の接点だったのかもしれませんねぇ――


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