君がいるから


「今日の1位は~?
うお座のあなたで-す!」



やけに陽気なアナウンサ-の
声がテレビの向こうから
響いていた



「あら、今日晴輝1位
じゃない」


「あ-、うん」


母親ってゆうのはどこの
家も子供のことは何でも
分かるものなんだろうか


星座なんて自分のすら
今、母に言われるまで
忘れていたというのに…


「ほらね、早起きは
三文の得なのよ」


母はしゃもじを持ったまま何故か得意げにそう言うとそのまま台所に戻っていった
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