君がいるから
占いとか興味ね-し、と
母に言い返そうと思った
けれど、さっきみたいに
また倍以上になって
戻ってくると思うと何も
言えない
てか言っても俺が負けるし
「あ、晴輝?」
母が台所から俺の名前を呼ぶ
「何?」
「今日からしばらく
あんた、優奈ちゃんと
一緒に学校行きなさい?」
…優奈?
…ああ…
そういえばさっき
思い出せなかった
名前って
…って……
「優奈と?!」
「そう、優奈ちゃんと」
「そんな、いきなり」
「あんた昨日早く寝たからね」
「いやいや俺無理だよ」
「誰か一緒に行ってる
人でもいるの?」
「いや、いないけど」
「じゃあよろしく、
優奈ちゃんまで編入試験
受けたきり行ったこと
ないからあんまり道
覚えてないんだって
あんな可愛い子と行ける
んだかラッキ-だと思いなさ
いよ」