君がいるから
意外
「あの」
歩き始めると早速優奈は
話しかけてきた
「何歳?…ですか?」
ああ、そういえばお互い
歳も知らないんだった
「俺は17。優奈は?」
ぱっとみ年下だろう
そう思いながらも会話が
詰まるとあれだから一応
聞いてみると優奈からは
意外な答えが返ってきた
「あ、同じだ」
優奈がとたんに敬語から
タメに変わる
「タメ?!」
「うん!私も17だよ-」
優奈は笑いながらそう
言った
「見っえな!」
つい本音がでる
「ん?それはどっちの意味かな?」
優奈がすかさず俺の
言葉に反応する
「いや、若いって意味だって」
「へ-え、ふ-ん、へ-え」
優奈が疑いの目で俺を見る
「はははっ」
俺が笑うと更に優奈は
むんつけ顔をした