君がいるから
季節は、冬
クリスマスも間近に
迫った12月中旬。
窓から外を見ると
雪が降っていた
「そりゃ寒いわ」
身震いをしながら俺は
エアコンの設定温度を
上げるとそれと同時に
下の階から母の大きな
声が2階に響き渡
「晴輝-!、千沙-!
晩御飯出来たから
下いらっしゃい?」
母はそう告げると
リビングのドアを思いきり閉めた音がした
それを合図に俺は
ドアを開けると
少し手前には姉がいる
「ねえ、廊下寒いんだけど」
俺が姉に向かって
話しかけると
「あ-冬は寒いね」
と姉がどうでもよさそうにそう答えた
「やっぱ廊下にもエアコンつけようって、冬は寒い夏は暑いし廊下いらいらするわ」
俺が真剣に話してるのを
よそに姉は階段の窓に
見入っていた