俺の大好きなアイツ。
桐谷……と男1名。
声かけようと思ったけど…
空気的にマズそうだったから
陰に隠れて様子を見ることにした。
「…俺、やっぱ、桐谷のこと好きだわ」
「…えっ……」
…告白か。
「なぁ、もう一回考えてくれねぇか?」
「…ごめん。私、好きな人がいるから」
ズキン
胸が痛んだ…。
アイツ、好きな人、いるんだな。
気づいた直後に失恋かよ…。
可哀相過ぎるだろ、俺。
ヤバい……
すっげぇ悲しいし。
ていうか悔しい……
俺よりマシな男がいるなんて……
「チッ…じゃあ意地でもならせてやるよ」
「へっ!?…やめてっ」
男が桐谷に詰め寄る。
…これって……
「襲ってやるよ」
「た…助けて…誰か…!!!」
「こんな屋上なんかに誰もこねぇよ」
…ヤバいな。
でも、気分が…
そんな助けるどころじゃない…。
…でも、ここで、助けなかったら、
俺は後悔する…。
好きな奴を助けない男なんて…
男じゃない…!!
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