俺の大好きなアイツ。
ドカッ
一発ソイツを殴った。
「てめぇ、誰のもんに手出してんだよ」
「しっ篠原…!?」
ドカッ
「いい度胸してんじゃねぇか」
「っ……くそっ…」
ソイツは屋上から出ていった。
「おい?大丈夫か…?」
「ふっ…ふぇええっ…陸斗ぉ」
…抱きついてきた。
うわ……緊張する…。
でも、ここは慰めるところ。
「怖かったのか?」
頭を撫でてみる。
「うん……でも、ありがと。」
「いや…ごめんな?俺のもんとか言って」
…コイツ、好きな人いるんだよな。
迷惑だろ…たとえ、助けるためでも。
「っ…ううん。大丈夫だよ…」
ニコッと笑ったけど、
すっごく悲しそうな顔。
…やっぱ、嫌だったよな…。
俺が離れようとすると
「ごめん…もうちょっとこのままでいい?
 あと少しだけだから…」
桐谷が抱きついてくる。
それを俺はぎゅっと抱きしめて
「いいよ」
といった。
「っ……ふぇ……」
安心したのか桐谷はそのまま寝てしまった
…どーしよ…?
何か…すっげぇ気持ち良さそうだし。
まぁ、このままいるのも、いいかもな。
「…ん~……ムニャムニャ」
…可愛い。
…っていうか、そろそろ俺の…
理性もヤバい。
抱きついて寝るって…ちょい、拷問。
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