俺の大好きなアイツ。
ふと桐谷を見てみると、
まだ、怖がっているみたいだった。
「ごめんな…嫌な思いさせたよな」
「ちっ…違うよ。ただ、陸斗のこと、好  きっていう人が多いなって…」
「んなことねぇだろ」
そんな寂しそうに言ったら…
勘違いしそうになるじゃねぇかよ。
期待させるような発言すんなよ。
これ以上、かき回さないでくれ。
俺の中は、お前でいっぱいなんだよ…。
「とっとにかく、気にしないで!」
「おぅ。んじゃ、行こうか」
「うん!」
そして、俺らは他の動物も見て、
最後にお土産コーナーに来た。
「りっ陸斗!これ見てよ!!可愛いっ」
興奮している桐谷の手には
うさぎのケータイストラップ。
「そーか?てかお前、うさぎ好きなの?」
「何で知ってんの!?言ってないのに」
「お前のことなら、なんなりと。」
「っ///そういう冗談やめてよ!」
「でも今、照れてただろ?」
「そっそれは///」
…可愛い。
何で、こんなに可愛いんだ。
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