さよならの向こうには...
けれど──…
たぶん、ミウは。
死がもう…、そこまで来ていることを分かっていたと思う。
「わたしがいなくなっても、悲しんじゃダメよ」
いつしかそれが、ミウの口癖になっていた。
わたしはどうする事もできず、ただ抱き締めるしかなかった。
痩せ細って、日に日に小さくなっていくミウを、強く抱き締めることしかできなかった。
そうでないと、今にも消えてしまいそうで…怖かったんだ。
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