ソライロ~短すぎた五日間
唖然としている順を よそに、ただ屋上に 向かって階段をかけ上がる。


「嘘だよね?有り得ないよね。」

遠くの空を見つめて ただ、呟いていた。

キーンコーン…

結局順と口を聞かずに放課後のチャイムが 鳴った。

「雨…」

外にはシャワー並の雨
雨の日はどうにも気分が優れないものだ。

「やだー傘忘れちゃった。」

一人雨の中を歩く。

バッ…

後ろから傘がかかった。

「バッカお前風邪引くぞ!!」

傘を差してくれたのは順であった。

「順…」

「雨だしな。送ってく。」

「うん…」

さっきの事もあり、 気まずくうまく話せない。
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