淫らな月
なんかおかしくなってニヤニヤしてると
「梅香・・そんなにしたいなら行くよ・・
僕はいつでもOKだよ・・」
「な、何言ってんのよ。したくないわよ」
「そうなの?・・なんだつまらない・・」
からかわれてたの私って・・フン・・
セイなんて
少し不機嫌になった私・・
休み時間が終わる前にトイレに行こう・・
一人トイレに入った・・
洗面台で手を洗っていると
さっきからいた先客が口を開いた・・佐野さん
多分私に何か言いたくて待ってたの?
「高山さんってずるい・・」
「えっ・・何?」ずるいって言われたよね
「添島君だけじゃなくて明まで独り占めして・・ずるい」
「明って?」
「斉藤明!」
「あ~斉藤君のこと?
斉藤君って明って言うんだ・・
斉藤君とはお友達だよ・・
勉強友達かな、話しやすいしいい人だね」
彼女は泣き出した
「私だって話したいのに無視されるし
目を合わせてもくれないのに・・
高山さんとは笑顔で悔しい・・」
「私も悔しかったよ・・
セイと仲良く話してるのを見て
私なんかよりあなたの方が
かれには合うと思って・・
そう言ったら今日のように
過激な行動に出られたけどね
真ん中ってないのかしらね・・
彼には・・ふふ・・
私が好きなのはセイだけ・・
斉藤君は友達としてだね
ところであなたは誰が好きなの?
セイ?斉藤君?」
「添島君はかっこいいし
話も楽しいからアイドルみたい
な感じだけど・・明は・・違う・・」
「違うってどういう風に?」
「ほかの子と話してるとイライラして
私の方に向かせたい…だから綺麗になったのに・・メイクも上手くなったのに」
それなのに・・と泣いている
「好きなんだ、斉藤君のことが・・
彼がイケメンだから?」

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