淫らな月
目が覚めたら私は家の和室に
彼と一緒に寝かされていた…
寝ている彼が私と手を繋いでいて
なかなか離してくれなかった
良かった…この温もりを失わなくてすんで
私は彼に泣きながらキスをした・・
熱い・・あれからまた熱が出たのだろうか?
うっすら目を開けた彼に
「おはよう、無理させてごめんね
顔を洗ってくるね」
って言って手を離してもらった
お兄さんに彼等の事を聞いた…
彼等三人うち二人が狼族だったそうだ…
たとえ狼族であろうが無かろうが
族長の妹に乱暴しようとするということは
粛清の対象になる・・佐野さんもそうだ
それなりの罰を与えないといけない・・
族長の威信に関わることだから・・
もう私が口を出すことではない・・
お兄さんの片腕で裏の世界に生きている
諒さんに任せたそうだ・・
お兄さんと私はこの処罰に関しては知らないし
関係がない・・狼族と離れたところで行われる
狼族のことを知られないため・・
私に逆恨みしないため
私は彼女のために何かしようとは思わない
命までは取られないだろうし、彼女の私に
したことは同じ女として許されることではない
彼女が私にしようとしたことを
彼女がされるのかも
レイプされるのをビデオに撮って脅して
風俗で働かされるのかもしれない
男好きな彼女には合っているかもしれない




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