淫らな月

誠一side

梅香の誕生日の次の日…
あいついや父と和解した
長いあいだ俺は
俺を受け入れてくれなった紅を恨み
紅の娘である梅香を代わりに
媚薬で騙し抱いてきた
歳を重ねるに従って
梅香は美しくなり、それは
俺が一瞬にして心を奪われた
紅にそっくりになってきた
俺は梅香を愛しかけてたのかもしれない
狼族を手に入れるためではなく・・
紅は俺を愛してくれていた・・
俺を守るために死んでしまった・・
俺の子供と共に・・
彼女と一族を裏切り捨てても
共に歩いて行きたかった
もう彼女はいない・・
俺は梅香に詫びるためにも
梅香の幸せになる手助けをしなければいけない
それは突然現れたこの少年と一緒にすることか・・
18になったら結婚したいという…
…早いだろう…
彼のことは聞いている…
俺達と協力関係にある添島博士の子供で
天才少年だという…
しかも綺麗な少年だった
俺のなかの男が彼に嫉妬した…
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