淫らな月
梅香が襲われたあの日まで
俺は彼と梅香の結婚に不安しか感じてなかった…
彼はハンサム過ぎる…
女にも慣れてるようだ…
梅香の不安の通りに
恋愛したことのない梅香では
彼の相手はつとまらないんではないかと…
夜7時過ぎ…突然の彼からの電話…
電話口の彼にいつもの冷静さは無く、
具合が悪そうだ…
信じてもらえないかもしれないけど
梅香がテレパシーで助けを求めてきたと
…餌場に連れていかれたのではという…
俺は直ぐ…車に向かいながら、
小夜に聞いた
…梅香は帰ってきてなかった…
梅香の携帯のGPSをチェックした
やっぱり餌場の近くにいた・・
近くを注意しながら餌場に車を走らせた
一足先に彼が餌場に着いていた…
ふらふらしながら餌場に入るのが
少し離れた車の中から見えた…
ガンと大きい音がした…
俺も車を降りてあとを追った…
「梅香」と彼が呼ぶ…また大きい音が…
俺は音の方に急いだ…
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