淫らな月
お父さんは8月末、
夏の暑さに体力がもたかったのか
肺炎になり逝ってしまった
私は自由登校になった10月末
彼とともにアメリカで暮らし始めた
彼は大学と研究の生活に戻り、
私は留学という形で大学に入ろうと思っている
私は彼の研究を手伝いながら
ロボット工学を勉強しようと思っている
そして病気や事故で体が不自由になった人用の義肢や生活補助用品を作りたい
と考えている・・
それは…晩年、病気で体が不自由になったお父さんの影響・・
そして筋肉再生の研究をする彼のことも
私の進路を決める上の手助けになった
物を改良することは好きなことだしそれには筋肉のメカニズムを知ることは必要だと思う
そしていつの日か彼の研究が成功し、それを補うようなものが作れればと思う
それにはここボストンで有名な工科大学に入る必要がある
高校では目立たないように5番ぐらいの成績をあえてとってきた私
主席じゃないと入れない大学・・もっと勉強しなければいけない…TOEFL600点以上
偶然大地君も私と同じようなことを考えていて・・
彼はスポーツ用の義肢などの運動補助用品だがロボット工学のほうに進みたいそうだ
そのために東京の工業大学を目指すそうだ・・
私が目指している大学と交換留学の制度もあるのでそれも狙うそうだ
負けてられない・・


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