淫らな月
僕は彼女を探した・・
視線を感じた墓地とか行ってみた・・
墓地の管理人にも聞いてみた・・
心当たりはないと言われた
特異な外見の彼女は隠れて暮らしているのか?
普段は変装しているんだろうか?
見つからなかった・・
一年のうち母の命日に合わせて短い間帰る僕・・
その度に探したけど見つからなかった・・

彼女との行為の後、あの快感は他の人でも得られるのか?
その疑問のため僕は誘われるままに何人かを抱いたけど
彼女のような快感は得られなかった・・
どうして彼女はあんなことと考えると
腹立たしい・・
身勝手な行為・・
その上・・存在すらも感じられない・・
もう会えないかもしれない彼女・・
そんな彼女に何年も心を奪われていることにも・・

彼女とのことから三年目の夏・・
青から頭の中に連絡が・・
「助けて欲しいものたちがいる・・早く帰ってきてほしい
解決するまでこちらにいてほしい」

僕は父の研究室で研究チームの一員だったのですぐに帰国出来なかった
もっと早く帰ってくればよかった・・



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