淫らな月
あの女は僕にまで脅しをかけてきた…
美桜を守りたければ言うことをきけと…
大地は純粋な男だ…
罠に落とすのはたやすかっただろうが僕は違う…
僕はあの女にいった…
美桜に何かしたらあんたは終わりだよ…
何倍もにして返してあげるから…
僕は美桜を苛めていた女達に制裁を与えた…
みんなの前でさらし者にする程度のかわいいものだったが…
あの女に現実を突きつけてやった…どうなるかということを…
少しはこたえただろう…震えてたから…
あとはあの女にどういう制裁をくわえてやろう…
あの女は予想に反して大地から手を引かない…
大地に惚れてしまったか…
大地は男らしく優しい奴だ
厄介だ…
最近、あの女の様子がおかしい…
イライラしている…
変な匂いもする…薬?…そのせいか・・
証拠がいる…でっち上げるか…

そう思ってるとあの事件が起こった…
僕は美桜に向けられたナイフから美桜を守った

馬鹿な女…
大勢の前でナイフを振り回すなんて・・
薬が女をおかしくさせたんだろう・・
いつものように陰でやってればよかったのに・・
薬をやってると噂があると警察に言った・・
噂では弱いかと思ったけど
女を連れて行った青少年課の刑事が
さっきの通報でタレコミがあった・・と言っていた
制服の中からも薬の袋が見つかった
この事件によってあの女から大地は離れることが出来た
よかった・・
もう少し遅かったら大地も薬をやらされてたかもしれない
そうなれば美桜の元にはもう戻れないかもしれない
大地からは薬の匂いがしない・・
検査されても大丈夫だろう・・
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