淫らな月
あの女が居なくなったのに大地は美桜の所には戻ってこない…
日替わりで誘われるままに肉食女達を抱いている…
そんな事しても虚しいだけなのに…
僕がいるからか…大地が美桜の所に戻らないのは…
青に聞いた…
今、お前が居なくなっても変わらないだろう…
私に考えがあると言っていた・・
何をしたか知らないけど・・
二人は羨ましいことに熱い夜を過ごしたようだ・・
美桜はますます女っぽくなった・・
内面はまだまだだが・・
大地は僕が美桜のことを好きだと思ってたようだ
普通だとそう思うだろう・・
僕にはあの子が・・
忘れられないあの子がいる・・
何年すれば忘れられるのか?
僕は彼女を探し続けている・・
今回の帰国でも・・
彼女の外見はもしかしたら狼族かと思い
父の研究仲間の高山博士に聞こうと研究室を訪ねた・・
博士は体調を崩しているそうで
息子の誠一さんに聞いた
心当たりがないと言われた・・
この男・・
狼族の族長の息子だよな
変だな
匂いがしない・・
一族の匂いは女からはしないが男からは匂うはず
力がないものはあまり匂いがしないが
族長の息子なら匂ってもいいはずなのに・・・
< 23 / 154 >

この作品をシェア

pagetop