淫らな月
女は薬をやっていた・・
ポケットに薬が入った包みと使用した包みがあったそうだ・・
それを証拠に尿検査をしたら薬物反応が出たそうだ・・
女は学校も退学になり鑑別所に入った・・
やはり女は狐族だった・・
狐族は裏社会で生きているものも多い・・
女からルートがわれ摘発された・・
女は鑑別所から出てきたら一族の制裁をうけるだろう・・
刑事をやっている狼族の男から聞いた・・
身から出たさび・・同情なんかしない・・

女と離れたのに大地くんは彼女のもとには戻らない・・
相変わらず彼女の隣は彼・・
彼は猫族だと思った・・
あの身のこなしから・・
彼がいるから戻れないのか・・
大地くんの隣には日替わりの女の子たち・・
あの女ほどたちが悪くはないだろうが・・
早く立ち直ってほしい・・
愛のないセックスなんてあなたには似合わない・・
むなしくなるだけだ・・早く気付いてほしい・・
私にそんなこと思う資格もないのに・・
でも悲しそうな彼を見るたびに悲しくなった・・

でも雨の次の日・・
三人で一緒に帰る姿を見た・・
どうやら大地くんと彼女はラブラブみたい・・
少し遠慮がちだが・・
彼はどうなるの?
大地くんと彼女の様子をニコニコしながら見ている・・
彼女の事・・好きなんじゃないの?

クリスマスイブの夜・・
楽しそうにパーティをする3人を外の道路から見ていた。

私にはとても遠い世界のような気がした・・
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