淫らな月
満月の夜
満月の夜・・
私たち一族は逃れられない欲に支配される・・
それは特に性欲・・
月は私たちを淫らにする・・

今日も月明かりの元・・彼が私の部屋に来た・・
誰かに抱かれたくて耐えている私のものへ・・
彼はどうして私を抱きに来るのか?
愛してるから?違う
かわいそうだから?そうかもしれない
怖くて聞けない・・
彼は私の名をよび
後ろから・・
けだものと化した私たちにはお似合い・・
もう何回こんなこと・・
いけないこと・・そんなことと拒むこともできないほど
その欲求は勝り、善悪の判断も鈍らせる・・

何回か行われてきた行為に今は快楽も感じるようになった・・
それがまた私を
後悔の海に落とす・・


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