淫らな月
彼女との触れ合い
平日の学校帰り、雨だったので電車だった・・
あっ・・彼女は一人だった・・
また注目を浴びている・・
夕方ではあるが今は冬・・
六時前の今の時間では真っ暗だ
一人で大丈夫?
と思っていたら
二人の人相の良くない男たちが彼女を見てニヤニヤしている
大地くんはどうしたんだろう?
彼女はなんで一人で帰るんだろう?危ないのに・・
私はまた彼女のあとを付けた・・・
私の前には例の二人・・
彼女は後ろの二人には気がつかずに歩いていく・・
スーパーの前・・
今日は寄らない・・
ふう・・寄れば彼らもどっかに行くだろうに・・
危機感が全くないなあ
彼女の家までの道に公園がある・・
そこの前に差し掛かったとき
男たちが眼を見合わせて合図のようなものをした
二人で彼女の脇を抱えた
一人が口を塞ぐ・・
慣れてる・・こんなに咄嗟に大声を出せる子なんていない・・
私は彼らのあとを追った
私だって通りで彼らをやっつけるわけにはいかない
公園に少し入ったところで声をかけた・・
その前にメガネを外し・・
コートの前をちゃんと止め制服が見えないようにした。
こういうやつらは執念深いあとで面倒なことになっては困る
「ねえ・・あんたたち」
と声をかけた・・



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