淫らな月
新しい関係

~彼と~

私はいつの間にか意識を失っていた・・
彼の隣で・・というと怖い気がする・・
彼のキャラは私の考えていた彼とかけ離れていた・・
でも本当の彼の方が人間らしくて
もっと好きになった・・
誰かが頬を舐めた・・、また舐めた
「やだ・・もうやめて・・青やめて」
「青?青って・・梅香・・青って?・・」
彼が私を揺すって起こす・・
「もう少し寝かせて・・今何時?
まだ5時じゃない」
「だから・・青を知ってるの?梅香」
私は眠い眼をあけて彼を見た・・
真剣にこっちを見ている
かっこいい・・
「うん・・今・・私の部屋にいるよ」
「どうして?そんなことになってるの?」
私は彼に満月の夜・・
悲しくて彼の部屋を見上げて泣いていた時に
青に会ったこと・・桜とのことを話した・・
彼はいつもの意地悪な彼ではなく
「良かった・・会えたんだね・・
本当に良かった」
涙を流して喜んでいる
そして彼は青のことを話してくれた・・
青が伝説の人だったんだ・・
そして自分は猫の青の協力者だと・・
「もしかして桜・・いや・・
桜花の協力者は君だったのかもしれないね・・
あと君にはどうしても
言っておきたいことがあるんだ・・
これから話すことは大地たちも知ってるよ」
と彼は自分の事を話しだした・・
「僕はね・・君も僕のことハーフだと
思っていると思うけど・・
ハーフじゃないんだ・・
両親ともに普通の日本人・・
眼も黒いよ・・でも僕は青い眼・・
それでいじめられたりもした
母親は外人と浮気をして僕ができたんじゃないかと陰口を叩かれた
そのうえ僕は猫のように敏捷で鼻、耳も良かった・・
自分が普通じゃないなんて気がつかなかった
能力を隠していなかったんだ・・
そのために母は限界になった
逃げるようにアメリカに行った・・
能力を隠せば僕の外見だけでも目立たないんじゃないかと思って
それなのに・・母は死んでしまった・・
僕のせいじゃないかと・・
僕がこんなふうに生まれてこなければ
彼女はもっと生きられたんじゃないかと・・
僕の青い眼なんて珍しくない・・
君よりは普通にしてられる・・
美しい綺麗だと言われる・・
でも僕は両親の黒い眼が良かった・・
自分のこと綺麗だと思ったことないよ・・
だから君の気持ちもよく分かる・・
大地たちを大切に思う気持ちも・・







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