淫らな月
私は彼を驚いて見る
「僕は研究室と大学があるから
アメリカがいいけどどうにかなるよ・・
卒業まではこちらでいてもいいし・・
君次第だよ」
彼が優しく微笑む
「すごいなぁ…二人とも」
とお兄さんが笑っている
そして小夜さんの方に歩いて来て手を取った・・
「俺は梅香に酷いことをしてきた男で
とても屈折している・・
君にはもっとふさわしい男がいると思う・・
でもこんな俺でもよければ結婚して欲しい・・
今すぐ結論は出さなくていい…
考えておいてほしい・・」
小夜さんは涙を流して
「はい・・私の気持ちは決まってます・・
誠一さんに付いて行きます」
そしてふたりは見つめ合い・・微笑み合う
きっとお兄さんも…
小夜さんのこと好きだったんだと思う
でも自分は私に酷いことしてる・・
お母さんにも・・
罪悪感から自分は汚いと思い
それに見合ったことをまたする
小夜さんへの気持ちも
汚い自分には相応しくない・・
と思って封印していたのではと思った・・
お父さんが青に
「青様・・望んだ通りになりました・・歳を取った私たちは
安らかに眠れる日を待ちましょう・・
ところで青様は本当に
梅香とセイトくんの子として
生まれ変わるんですか?
お会いしたかったですが
それまで私も生きていれそうに
ないです・・残念ですが・・」
お父さんは聞き捨てならないことを言った
「お父さん・・それはどういうこと?」
えっお父さんは少し慌てて
「青様がそう言っていたから
セイトくんが青様の協力者だから
そうだろうって・・思って…ねえ青様」
青はそっぽを向いている・・
「私が・・青を生むの?」
お兄さんが
「お前・・猫を生むのか?」
青がきっとお兄さんの方を向いて睨んだ
「失礼なこと言うな・・
人間が猫を生むわけないだろう
梅香が生むのは人間の私だ
セイトは私に似ているからな
セイトをもっとかっこよく優秀にした子供を梅香が生むだろう
・・と青様が言っている」
お父さんは多分そのまま伝えたんだろう
「僕は研究室と大学があるから
アメリカがいいけどどうにかなるよ・・
卒業まではこちらでいてもいいし・・
君次第だよ」
彼が優しく微笑む
「すごいなぁ…二人とも」
とお兄さんが笑っている
そして小夜さんの方に歩いて来て手を取った・・
「俺は梅香に酷いことをしてきた男で
とても屈折している・・
君にはもっとふさわしい男がいると思う・・
でもこんな俺でもよければ結婚して欲しい・・
今すぐ結論は出さなくていい…
考えておいてほしい・・」
小夜さんは涙を流して
「はい・・私の気持ちは決まってます・・
誠一さんに付いて行きます」
そしてふたりは見つめ合い・・微笑み合う
きっとお兄さんも…
小夜さんのこと好きだったんだと思う
でも自分は私に酷いことしてる・・
お母さんにも・・
罪悪感から自分は汚いと思い
それに見合ったことをまたする
小夜さんへの気持ちも
汚い自分には相応しくない・・
と思って封印していたのではと思った・・
お父さんが青に
「青様・・望んだ通りになりました・・歳を取った私たちは
安らかに眠れる日を待ちましょう・・
ところで青様は本当に
梅香とセイトくんの子として
生まれ変わるんですか?
お会いしたかったですが
それまで私も生きていれそうに
ないです・・残念ですが・・」
お父さんは聞き捨てならないことを言った
「お父さん・・それはどういうこと?」
えっお父さんは少し慌てて
「青様がそう言っていたから
セイトくんが青様の協力者だから
そうだろうって・・思って…ねえ青様」
青はそっぽを向いている・・
「私が・・青を生むの?」
お兄さんが
「お前・・猫を生むのか?」
青がきっとお兄さんの方を向いて睨んだ
「失礼なこと言うな・・
人間が猫を生むわけないだろう
梅香が生むのは人間の私だ
セイトは私に似ているからな
セイトをもっとかっこよく優秀にした子供を梅香が生むだろう
・・と青様が言っている」
お父さんは多分そのまま伝えたんだろう