ある冬の日



そんな短い時間の中で200人分の卒業証書授与と歌の練習ができるわけないのに。



卒業証書授与の練習が始まる。



待ち時間長いな。



私4組だから6クラスあるなかで順番的には真ん中あたりなんだけど、それでもただ座って学年のみんなが壇上にあがり卒業証書受けとる練習しているところ見続けるのはけっこうつらい。



1組の人たちが壇上にあがっている最中に、ピアノの音が聞こえてきた。



本番でも卒業証書授与の時間はずっとピアノ演奏をするらしい。



しかも学年でピアノが弾ける人たちが交代で生演奏するんだって。



曲はJ-POPの卒業ソングをランダムで演奏してくれるらしい。



それは前に聞いてたけど、担当の人たちが今回初めて実践してくれた。



この学校はわりと最近から卒業式の内容を生徒会の人たちが考えてやってくれるようになったらしい。



なんか私が中学に入学する前の話だけど生徒会の仕事を3年生が引退して1、2年生だけで担当してる時、その人たちが先輩の卒業式を盛り上げるためになんかいろいろ考え盛大な卒業式にしたとか。



それで最近はそれが伝統的なものになりつつあるんだって。



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