ある冬の日
10月の誕生日にようやく買ってもらったケータイ。
クラスのみんなも友達も、2年生のときからみんな持ってて、ずっと欲しかったケータイ。
みんなは持ってるのにわたしは持ってない、それが嫌でお母さんに必死に買ってと頼んだのに、まだ早いからダメと言われて悔しくて泣いた思い出があるこのケータイ。
最初は持てたことがうれしくて、無駄に絵文字の多いメールを友達みんなに送ってた。
直接言えばいいような事も、あえてメールにして送った。
でもそしたらね、だんだん友達と距離が出来てきちゃって、結局今わたしはその友達みんなのどのグループにも入ってない。
今思えばあのときのわたしはみんなにとって迷惑な存在だったのかもしれない。
受験勉強の真っ最中にどうでもいい無駄に絵文字が多い目がチカチカするようなメールが届いたら、誰だって気分悪くなるもんね。
なんでその時気づかなかったんだろうほんと、後悔してももう遅いのに。