ある冬の日



ケータイで知り合ったヒロは17才の高2らしい。



わたしが高校生とメールしてるなんてクラスのみんなが知ったら、きっとみんな羨ましがるだろうな。



卒練終わりの廊下を歩いてる最中、そう思いながらケータイの画面に映るヒロからのメールを見て、わたしは終始にやけていた。



ヒロからのメールは、毎日2時間に1回の頻度でわたしのケータイに届く。



特に深夜には10分間隔でメールが届く、わたしが返信していなくてもだ。



それでその届いたメールを見るたびわたしは高校生って暇なんだなといつも思っている。



校則も中学よりはるかにゆるいってヒロが教えてくれたし、いいなあ、高校生って。



給食もお弁当とかになるんだって。



それに学校にお菓子持ってきてもいいらしいし、まじ高校パラダイスじゃん。



卒業したら真っ先に髪染めよーっと、楽しみ。



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