ある冬の日



教室が今日1日の解放感で溢れかえっている。



クラスのみんなはまだまだ騒がしい。



そんな中でわたしはヒロから届いたメールの返信の返信をする。



ぶっちゃけ、寂しさの紛らわし。



40人近くの生徒がいる教室で、誰とも話さず1人だけで居ることがどうしようもなくツラくて、ツラすぎるから。



ケータイいじってるだけでそのツラさが少し和らぐ。だから常にケータイ持つようになった。1日ずっとケータイいじってるとすぐ充電無くなっちゃうから、携帯用充電器も学校に持ってきてる、わたし。



この事先生たちに知られたら、第一志望の高校行けなくなると思うな、たぶん。



でも今わたしの生活にケータイが無くなったら、そっちの方が今のわたしにとって大問題だから、これでいいんだと思う。



ヒロに返すメールの文面をどうしようか考える。



んー。なんて返そう。



興味のない人宛にメールするってなかなか難しい。



< 132 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop