ある冬の日
そんなこと思ってたら大きな欠伸がでた。
よし、今日もいい天気だ。
さ、用意しよ。
あたしはようやく布団から出て学校へ行く準備をし始めた。
いつも思うけど、冬の朝って時間がゆっくり流れてる感じがする。
ま、感じがするだけだけど。
やっぱり朝は慌ただしい。
朝の1分1秒って、わりと大事。
学校へ行く準備をしてる最中、リビングにあるテレビ画面をチラチラとみる。
テレビ画面の左上に表示されてる時計は、朝はほんとに助かる存在だと思う。
あっ!嵐だ!
ぼんやりとテレビから聞こえる音を聞き流してたら、ニュース番組の芸能コーナーで嵐の新曲が紹介されてた。
それに気づいたあたしは学校へ行く準備を全部ストップしてテレビ画面に意識を集中させる。
朝から大好きな嵐をテレビでみれて、しかも新曲まで聴けちゃうなんてテンション上がる。
しあわせ、しあわせすぎる。
テレビ画面の映像が次の話題にかわっても、あたしはまだ幸せの余韻に浸っていた。
でもふと我に返ってそのテレビ画面の左上の時計を見たとき、あたしは焦った。
「ヤバっ、遅刻しちゃう」
そこからは急いで学校へ行く準備をした。