ある冬の日



どうしてだろ。



ウチらのクラスの担任だから?それともただそういう性格なだけ?もしかして常に5分前行動を心がけてるからとか?



なわけないか、うん、あり得ない。



「さとちゃん。もうすぐ卒業だからクラスのみんなでお菓子パーティーやりたいんですけど、いいですか?」



だから『思い出会』だって。



千尋がさとちゃんのところまで行ってウチのアイディアを話してくれてる。



千尋~、がんばってさとちゃんを説得して、お願い!



さとちゃんに話してる千尋をみて心の中で叫んだ。



ウチはいつもイベント事を思いついても自分から担任に言わない。



ウチ、そういう面倒くさいこと苦手なんだよね。



学級委員とかみんなをまとめるとか。



だから千尋見てるとほんとスゴいなって尊敬する。



夏までは部活で部員のみんなを引っ張って、クラスではクラスメイトを引っ張っててさ。



ウチには無理だな~、そういうの。



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