ある冬の日
ウチは帰宅部だし学級委員とかやってないし、仲間の大切さとかそういうのあんまり知らない。
てかわからない。
だからせめて同じクラスのみんなとか同じ学年のみんなとかと楽しく過ごせたらいいなって思うんだよね。
てかそれだけで充分じゃない?
同じ年に生まれて同じ学校に入学して同じクラスになれた。
それだけで奇跡だし不思議な縁があったわけだしさ。
もっとみんなと仲良くなりたいって思うのは変なことなの?
3時間の開始を知らせるチャイムが鳴った。
千尋とさとちゃんの方を見ると、『思い出会』の話がいい感じに進められてるように見えた。
ありがと~!千尋。
千尋は自分の席に戻って行った。
「授業始めるぞー席に着けー」
さとちゃんがそう言うと3時間目の授業が始まった。
あ~、でもまだ3時間目か。
早く終わらないかな、授業。