煌く夜に
きっと頭を撫でたのは大和なりの謝罪なんだと思う。
昔から体があまり丈夫ではない私に大和はいつも付きっ切りで看病してくれていた。
だから私はちょっとだけ、大和に依存している。
大和がいないとダメって思うこともある。
でも、こんなに優しい大和に「行かないで」なんて言えない。
私は散々甘えているのだから……。
「うん!!私はもう大丈夫だから……行って!!」
だから最高の笑顔を貼り付けて私はエレベーターを降りた。
「………悪ぃ」
「もう、大丈夫だから、ねっ」
いつまでも謝り続ける大和に私は強引にボタンを押させて手を振った。