煌く夜に
チーンと音を立てて動き出したエレベーターを見てから私は部屋の扉を開けた。
「ただいまー……って誰もいないか」
私の家系は複雑で
お母さんは私が小学生にあがるのと同時に他界。
お父さんは大手企業会社の社長さん・
忙しくて年に一回家に帰ってくるかこないか。
だから、私たち兄弟はこうして支えあって生きている。
私には一つ上の兄、大和と、
一つ下の弟、光輝、の3人兄弟。
大和と光輝は県内でも1、2、を争う不良高校に通っている。
二人とも、やれば出来るのにやろうとしない。
かわりに、たまに怪我をして帰ってくることがある。