あたしだけ?★2


「帰ろっか…」


とぽつりと呟いて教室を出た。


なんか、りょう以外の男の人と久々に帰るから、緊張する…。


無言で、靴置場に行くと

そこには女の子に囲まれているりょうの姿

楽しそうに笑っているりょう…

胸が少しズキンとした。

あたしは、りょうと目を合わさず靴をはきかえる


「小林〜はきかえた??」

「うん…行こう〜」


その場離れようとした…


急に後ろから腕を引っ張られる感覚がして、

後ろを見る…


そこには、りょうの姿があった


「りょう…??」


いつもなく真剣な顔で、下を向いてしまう…。


「ごめんね君…舞、俺と帰るから」

と瀬戸くんに話し掛けてて、

瀬戸くんもあまりにもびっくりしてて、

「あっえっ…はい」

とだけ言った。


「じゃあね…」


と言ってりょうはあたしの腕を掴んで、教室の中へと連れてかれた。


あたしは今の状況が全く理解できなくて、りょうの引っ張って行くへていていく


その教室は全く使われてなくて


こんな教室あったんだ。って思ってしまうほど。






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