赤い月 参

‥‥‥‥‥あははははは

アレだろ?
母親が、カワイイ我が子にチュってしちゃうカンジだろ?

わかってるよ? もちろん。
俺はもうオトナだし?

あははははははははははははは







い───や───だ───!!

嘘だから!
イヤだから!!

ゴネた目的はソレか、コノヤロー。
羨ましすぎンじゃねぇかぁぁ!

うさぎは俺のなのにぃぃぃ!!!

そんなこんなで、打ち合わせにも加わらずにフテ寝中。


(いつの間にかみんな消えてるし。
地形の確認?)


周囲を見ながら景時が上半身を起こすと、石を蹴って遊んでいた蒼龍がトコトコ寄ってきた。


「おい、ボーズ。
みんなドコ行ったの?」


「だーかーらー!
ボーズはおまえらだろ?!」


蒼龍はカワイく頬を膨らませたが、すぐに景時にニヤリと笑いかけた。

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