赤い月 参
「景」
「潔く受け入れマス。
でもその前に、リベンジさせてクダサイ。」
うさぎの声を、顔を覆ったままの景時のくぐもった声が遮った。
「りべ…? よくわからぬ。
その… すまなかった。」
…ん?
死刑宣告じゃナイの?
景時は少し首を動かして、指の隙間からうさぎを盗み見た。
心配そうにこちらを覗きこむうさぎ。
その紅い唇は薄く開かれていて‥‥‥‥‥
「////??!!
クァwセdrftgyフジコ??!!」
「ひゃ?」
急に奇声を発して立ち上がった景時が、再びうさぎを抱きしめた。
顔を見られないように、顔を見ないように、彼女の頭を抱えて胸に押しつける。
「ちょ… 落ち着こーゼ。
お互い、冷静になろーよ。
あら? 俺か? 俺だけか?」