赤い月 参

そなたの元って…
な…尚人って…//
私は…
私はぁぁぁ??/////

と、座敷を転がり出した 水原を放置して、三人はさっさと廊下に避難した。


「…救急車でも呼ぶか…」


「ほっとけば?
死んでくれると嬉しーし。」


軽く肩を揉みながら首を鳴らす秋時に、膨れっ面の景時が返した。

違うから。
ソレ、呪だから。
名前呼ばれたとか勘違いして、浮かれてンじゃねーっての!

ん? なんかまたデジャブ?


「良かったの、うさちゃん?
あんなこと言っちゃって。
そりゃ、ウチと景時には好都合だケド。」


言葉と共にさりげなくうさぎの肩に置かれた秋時の手を、景時がはたき落とした。
秋時に舌を出して見せ、今度は自分がうさぎの肩をしっかり抱き寄せる。

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